郷土芸能

秋保の田植踊

国指定重要無形民俗文化財 指定年月日:昭和51年5月8日
ユネスコ無形文化遺産 登録年月日:平成21年9月30日

 宮城県の代表的な民俗芸能といえる田植踊はその年の五穀豊饒を祈る前祝の芸能で、 神事の田遊び芸のうち早乙女踊りが風流化し、特に華やかに仕組まれたものである。
 旧藩時代から昭和の初めあたりまでは小正月を中心に、各集落毎の田植踊組が相互に招待しあったり仙台城下に繰り出して大勢で踊るなど、 この時期は毎日のように全村挙げて田植踊に明け暮れていたようである。 仙台城下周辺の田植踊はその芸態から泉区と旧宮城町に残る「奴田植」(やっこ)系と、 秋保を中心とする「弥十郎田植」(やんじゅうろう)系に分けられる。
  秋保に伝わる田植踊は長袋に落ち延びた平家の落人たちが、昔を慕って始めたものといわれており、 その構成は昔から大規模なもので、総勢五、六十人から多いときには百人を越えたという。 かつては境野、石神、国久、並木、野中、賀沢等の各集落にも田植踊があったが、 現在も活発な活動を続けているのは昭和30年に旧宮城町(当時宮城村)に編入された新川の組(県指定)と、 昭和51年国の重要無形民俗文化財に指定された「秋保の田植踊」と総称される湯元、長袋、馬場の三組だけで、 いずれも子供たちによって伝承されている。平成21年9月には、ユネスコ無形文化遺産に登録された。


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